『Still Hot』:書評

『Still Hot: The Uncensored Guide to Divorce, Dating, Sex, Spite, and Happily Ever After』は、離婚に関する情報提供書というよりも、女性の視点からのユーモアを交えた書籍です。以前レビューした、もっと真面目な離婚に関する本とは異なり、この本は軽快で、実際に笑わせてくれる部分が多くあります。しかし、ユーモアの中にもいくつかの本当に価値のある考えが含まれており、サティリカルなトーンで伝えられています。


離婚後の金銭的側面:夫の支出

この本で目を引いた点は、元夫が新しいガールフレンドと一緒に休暇や旅行に多額のお金を使う可能性について描かれていることです。そのお金は本来、子どものために使われるべきだったり、最終的な財産分与で均等に分けられるべきものです。要するに、夫は家庭の主な稼ぎ手である場合が多く、正式に離婚する前に、すべての資産と現金に対して権利があると感じている可能性があります。新しいパートナーに自由にお金を使い、離婚手続きが進むと、資産と現金の分割は離婚時点で決定されるため、その時点までの支出には影響しません。

これは私が実際に目の当たりにしたことでもあり、家事をしながら子どもを育てる女性たちに対して、もっと共感を覚えるようになりました。この職業は、フルタイムで働く夫からあまり尊重されていないことが多いです。夫婦に子どもや家庭がある場合、専業主婦は子どもを適切に育てるために必要不可欠な存在であり、フルタイムで働く夫と同じくらい尊重されるべきです。


離婚後の女性への課題:スキルとキャリアの差

また、離婚後に専業主婦だった女性が直面する別の課題は、もし夫に比べて同じようなスキルセットやキャリア、仕事の選択肢がない場合、非常に厳しい状況に置かれることです。これは事実上、ゼロからのスタートを意味し、夫は離婚後にかなりのアドバンテージを持っています。


離婚の現実と『Still Hot』の価値

離婚は本当に辛いものであり、その解決策が簡単に見つかることはありません。しかし、『Still Hot』は、多くの女性が困難な離婚を経て、その経験を軽やかに、そして笑い飛ばすことができるという点で、少しの慰めを与えてくれるかもしれません。